もしも自分が食べられるなら
もしも自分が食べられるなら
きっと不満はあるのだろう、
最愛の人に咀嚼されることすら不満はある。
きっと今日の夕飯も
不満を抱いていたに違いない。
明日の弁当も
不満があるに違いない。
毎日食べてるあの命も
きっと悔いはあったのだろう
自分がそちら側になった時
きっと納得はできないけれど
少なからず願うのだろう。
「自分を無駄にしてくれるな」と
もしも食べられるなら
とても優しい王様か
沢山の命を守る騎士の血肉になりたい